業務内容
地下タンク法定気密検査
点検方法
・ガス加圧法
・微加圧法
・微減圧法
・検知層の点検法(加圧法)
・検知層の点検法(減圧法)
・液相部の点検法(減圧法)
当社の気密漏洩検査には、2つの検査方法がございます。
・タンクを空にした状態で検査する方法(加圧法)
・危険物を貯蔵したまま検査する方法(微加圧法+液相部検査)
加圧法
地下タンク内を空にし、検査範囲を密閉後に窒素ガスを注入します。タンク内を加圧した後圧力を測定し、その変動値により漏洩の有無を判断いたしま す。漏洩が確認された際には、区分毎に検査を行う事で、漏洩箇所を特定する事が可能です。
加圧法は、検査結果の確実性が高く、他の検査方法で疑わしいとされた際の確認検査としても行われます。
微加圧法
地下タンク内に危険物を貯蔵したまま検査範囲を密閉し、加圧法より弱い圧力で窒素ガスを注入します。その後、タンク内の圧力を測定し、その変動値により漏洩の有無を判断いたします。
加圧法とは違い、タンク内に危険物を貯蔵したまま検査を行えるのが特徴です。その為、貯蔵物を移しておく一時貯蔵施設が必要ありません。他の点検方法として、微減圧検査という方法もありますが、微加圧検査の場合には露出部分の漏洩箇所を目視確認できるという特徴があります。平成16年度の法改正により、微加圧法(及び微減圧法)による検査の場合、別途液相部の検査も行う事が義務付けられました。当社では微加圧検査と共に行う液相部検査として聴音検査と水位検査を行っています。
液相部検査(聴音検査)
液相部分の空気と接している箇所を検査する方法で、密閉した地下タンク内を減圧することで、外部から侵入する気泡の音や振動を検知する検査方法です。
微加圧法にて検査を行う際に共に行わなければならない検査の一つですが、タンクが完全に水没している場合にはこの検査は行いません。
液相部検査(水位検査)
液相部分の地下水と接している箇所を検査する方法で、密閉した地下タンク内を減圧することで、外部から侵入した水を水位計や液面計等の値変動から検知する検査方法です。
聴音検査同様、微加圧法にて検査を行う際に共に行う検査の一つですが、地下水位が無い場合には行いません。
地下タンクライニング工事
鉄は構造材として他の材料には無い強度や経済性を有しており、加工性にも優れていることから、剛性を高める事も自由自在に出来る優れた素材と言えます。
しかし鉄の弱点は使用環境による酸化作用「腐食」により強度を低下させてしまうことです。局部集中腐食の場合は、鋼板を貫通し、漏洩させる場合もあります。
FRPライニング工法は、地下タンク素材「鉄」のもつ優位性を継続させ、腐食という弱点を補うためにFRP「強化プラスチック」をタンク内面に積層施工致します。
計測器検定
検定とは、新しく作られた計量機が、計量法で定める基準に適合しているかどうかを検査することです。
計量機は、検定に合格し、かつ有効期限内にあるものを使用しなければなりません。
燃料を貯蔵したタンク及び配管を使用していると、タンク底部にスラッジ(錆や油分、水分等の汚泥)が蓄積します。タンクの底部が、スラッジに含まれる水分と接触することで腐食劣化し、漏洩事故に繋がります。蓄積したスラッジを放置していると、計量機のフィルターやドレンの詰まり、ポンプ等機器の故障等を予防するためにも、定期的に地下タンクの清掃を実施し、スラッジを除去することが大変重要だと言えます。地下タンクや関連設備の寿命を延ばす一番低コストな方法です。
地下タンク清掃
地下タンク電気防食工事
水中や地中に埋められた鉄などの金属は、錆びる過程で電流が流れ出して腐食回路を形成します。電気防食は、この流出電流より大きな防食電流を金属に供給することで腐食を止めるシステムです。
地下タンク入れ替え工事
地下タンクの経年劣化による漏洩事故は年々増加しており、大きな土壌汚染事故となって社会問題となっています。地下タンクの寿命は土壌の状況や埋設時の工事状況によっても様々で、わずか15年でタンクの底に穴が開くケースもありますが、平均的寿命としては25年~30年と言われています。
当然、防食のためにタンク外壁にはアスファルトを塗布してありますが、15年も経過すれば防食効果も劣化してしまいます。このため、現在は外壁がFRPの二重殻構造のタンクが主流となっております。